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スピリチュアル常識を斬る!第2回

「霊界」「前世」「引き寄せの法則」「アセッション」「インナーチャイルド」etc…。スピリチュアル系の本やサイトで喧伝される様々な知識や定説は、本当に全て正しいのか? SPRに在籍する一流霊能者の先生方が、その真偽について検証、解説します。

突発的な霊障を避ける手段 その常識と非常識 【その2】

●盛り塩も御神酒も霊には効かない?!

前回ご紹介した読経や祝詞、九字切りなどの除霊法は、その道の専門家(僧侶、神職、祈祷師、修験者など)が適切に行えば十分な効果を発揮する術であるわけですがその一方で、一般にお祓い作法として知られている方法の中には、プロ・アマ問わず誰が修したとしても等しく効果が薄いものもあります。その代表例をいくつか挙げてみます。

[盛り塩]

玄関先など人の出入り口に皿に盛った粗塩を置いておくと、魔の侵入が防げるという迷信です。本やネットで調べればすぐに分かることなのですが、この風習の起源は中国古代王朝の秦の時代にさかのぼります。当時、秦の始皇帝は相当な数の側室や妻妾を抱えており、そうした女性たちが皇帝の行幸(自分の部屋で一晩を過ごしてくれること。それによって妊娠し、もし男子が誕生すれば地位が上がる)を賜(たまわ)るため、宮殿内の自室の門前に塩を置いたのが始まりとされています。

この頃、王侯貴族などの貴人は牛車に乗って移動するのが通例で、また牛は塩を舐めるのが大好きですから、皇帝を乗せた車がちょうどそこの門前で止まるというわけです。この故事から転じて、招福や良客の招来という意味合いを帯び、商家とくに料理屋さんなどが店の出入り口に盛り塩をするようになりました。いわば商売繁盛の験担ぎというわけですが、それがなぜ魔除けの意味を帯びたのかと言えば、恐らく「清めの塩」という日本独自の考え方と混同されてしまったためだと考えられます。

ちなみに、この「清めの塩」自体についても誤解されている方が多いようです。大半の皆さんがお葬式に付きものの習慣だと思っていますが、本来は人間の死を穢れと考える神道式の葬儀でのみ行われる儀礼です。それがいつの間にか仏式葬儀でも通例となってしまいました。

塩を用いて穢れを祓う風習の源流をたどると、古事記に記された黄泉国下りの神話に由来していることが分かります。地獄の悪鬼である黄泉醜女(よもつしこめ)に追われながらも、何とか逃げ帰ることに成功した伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は、その身に付いた冥界の穢れを祓うため海水に浸かったと書かれており、その記述に習って神道儀礼、とくにその葬儀では粗塩(海水塩)を使って身を清めるようになりました。 もっとも霊能者の中には「粗塩には本当に霊を祓う効果がある」と主張している方も多く、とくにO-リングテストなどで試してみると、無精製の塩から発せられる波動に霊的な浄化効果が認められるようです。

しかし少なくとも私個人の見解では、粗塩単体に除霊できるほどのパワーがあるとはとても思えません。例えばタロット占いの前にはインセンス(お香)を焚いて、室内を聖別することがありますが、ちょうどそれくらいの微妙な効果に過ぎないと思います。

[御神酒(おみき)を置く]

神社にお参りをすると、お米や塩など一緒に清酒が神前に奉納されていたり、神棚にも御神酒をお捧げすることから、悪霊退散や厄払いの効果を期待する方がいらっしゃいますが、残念ながらお酒の力だけで霊を遠ざけることはできません。

たしかにプロの霊能者や拝み屋さんの中には、お祓い道具のひとつとして日本酒(瓶入りの吟醸酒などが多い)を用意する人もおられます。醸造酒類、中でもとくに清酒は霊波動の影響を受けやすく、それによって容易に味が変化しますので、その場の霊的汚染度の度合いを測るリトマス試験紙の役目を果たしてくれるからです。「お清め」に使うというよりは、「霊の有無」や「祟りの強さ」などを推し量る道具のひとつです。恐らくこうした働きは、酒中成分に含有される麹(こうじ)菌や酵母菌の活動が関係しているのではないかと思われます。微生物や細菌は人間が発する念波動に対して過敏な反応を示すからです。

[鈴を鳴らす]

凛と響き渡る鈴の音に魔除けの作用があることは、古来伝えられているところで、私個人も鈴を用いて除霊を行う同業者を何人か知っており、経験的にも多少の効果が認められることは確かです。動物霊や浮遊霊といった低次元の霊的存在は鈴の音、とくにある種の土鈴から発せられる音をとくに嫌う傾向があり、霊体も音声もつまるところは同じ波動であるところから、霊に対してある種の音波(鈴の音)をぶつけることで波長のその打ち消し合いや相互干渉、同調作用などが起きるのではないかと推測されるのですが、いずれにせよこれもまた過度な期待は禁物だと思います。

鈴の音だけで霊障を祓うということではなく、お祓いのプロはむしろ霊を誘導しておびき寄せる目的で使う場合が多く、素人が真似をするには危険が大きすぎます。鈴を鳴らして悪霊を遠ざけるつもりが、逆に引き寄せてしまうという最悪の事態も考えられます。
またその他にも鏡、刃物、八卦鏡、寺社のお守りや御札など、魔除けとして使われる品はいくつもありますが、例えばお守りにしても御札にしても、それを作成した際の祈祷者側の浄化意念がよほど強く込められているようなものでなければ、効果は未知数としか申し上げようがありません。

●霊障を防ぐ最善の方法は「障らぬ神に祟りなし」

以上、ご説明したことを簡単にまとめますと、

  1. お祓いや魔除けに関しては、世間で知られる大半の方法が迷信の域を出ないものに過ぎず、また例え実効性が高い方法であっても、その術を使いこなすにはプロまたはそれに準ずる実力が要求される。
  2. 仮に素人が術の真似をしても期待する効果を引き出せないばかりか、かえって被害を増す事態にも陥りかねない。

ということになります。つまり、一般の方は下手に自力で解決することは考えず、もっぱら予防と防御に徹した方が得策ということです。

人間は誰しも生まれながらに霊的な防御膜(エーテルシールド)を有しており、それはオーラという言葉に置き換えても良いのですが、とにかくそうした霊幽体の外膜の働きで外部から来る有害な干渉を自然にはね返せるようになっています。しかし、何かの拍子に心身の健康バランスが崩れるとこの外膜の働きも不安定になり、その間隙を縫って悪意のある霊波動が侵入してくるわけです。逆に言えば、充分な睡眠、適度な運動、腹八分目の食事、さらにストレスフリーの生活を心掛け、健全な肉体と精神を保っていれば、それだけで霊障に遭うリスクは激減します。

またこれに付随して、「触らぬ神に祟りなし」という考え方も霊障を避けるための鉄則となります。世の中には、物見遊山で心霊スポットに出掛けたり、墓地や殺人・事故現場など曰く付きの場所で肝試しをする人がいますが、まさに愚の骨頂です。自ら災いの渦中に飛び込むような行為は厳に慎むべきでしょう。

芸能人やアイドルが心霊スポットを訪れてキャーキャー騒ぎ立てるTV番組や、ドキュメンタリーを模した心霊物DVDなどを一種の娯楽としてご覧になる方は多いと思いますが、そうした作り物に接しているうちに次第に感覚が麻痺してしまうのかもしれません。

たしかにTVやDVDは全て作り物ですが、あなたが訪れようとしている心霊スポットもそれと同じインチキであるとは限りません。本当に危険な場所はごくわずかではあるのですが、心霊スポット巡りを繰り返し続けるうちに、その数少ない本物に当たらないとも限らないのです。

「心霊スポットで霊に憑かれる」という話は実際、頻繁に起きていることなのです。私自身もそうですが、仮にも霊能者や拝み屋の看板を出しているプロであれば、そうした場所で霊障を受けた実例に接したことがない者はまずいないほどです。

●それでも霊障に遭ってしまったら、一にお参り、二に呼吸法

前項と相反しますが、こちらがどんなに用心を重ねても、霊障を完全に防ぐというのは難しいことです。自ら窮地に飛び込む愚行を避けても、災いが向こうからやってくることもあります。仕事の用事でたまたま霊的に良くない場所に足を踏み入れてしまったり、それと知らず強い念がこもった物品を手にしてしまったり、あるいは誰かから恨みを抱かれて生き霊を飛ばされたりすることだってあるわけです。

もしそういう不測の事態に陥った場合は、その道のプロに任せることを第一に考えてください。とはいえ、いきなり霊能者に相談しろと言っているわけではなく、まずはごくオーソドックスにお近くの寺院や神社の力を借りるべきです。

ごく軽度の霊障や憑依現象であれば、由緒のある寺社に参詣し、そこに祀られているご本尊に祈願するだけで簡単に問題が解消することもありますし、お坊さんや神職さんにお願いしてお祓いのご祈祷を受けることができればなお良いでしょう。個別の霊能者や拝み屋などの専門家に頼るのは、その後でも決して遅くはありません。

それともうひとつ、「何か良くないものを背負ってしまった」という感覚が生じた際には、すぐにその場で腹式呼吸を行ってください。吐く息とともに体内の悪い気を外へ追い出し、逆に吸う息とともに清浄なエネルギーを心身に取り込む ~ そうした一連のイメージとともに、意識的な深呼吸を繰り返すだけの簡単な方法ですが、にわか仕込みのお経や祝詞を唱えるよりは、はるかに高い効果が望めます。

意念を介して侵入する者(邪霊や邪念)に対しては、同じく意念を用いてこれを外へ排出するというのが、全ての除霊浄霊法の原則となります。その点、呼吸法を用いた意念操作は、素人の方でも簡単に修得できる方法です。

なおこの考えの延長として、ヨガや気功といった東洋体操系の教室に通い、その呼吸法を学んで実践するという案もあります。まずは体操を通じて心身の健康が得られ(オーラ強化)、同時に訓練された呼吸によって体内の邪気を確実に外へ追い出すという意味で一石二鳥の方法なので、私は断然おすすめいたします。

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